4

一般病院は、平均在院日数のしばり、看護師の人員確保と、夜勤時間の確保と、様々な基準を満たさないと、診療報酬が入ってこない仕組みになっています。高齢化により、なかなか退院できない患者さんや、看護師の人員不足などの社会現象により、ますます病院運営が厳しい状況であるといえます。こちらでは、一般病院の仕組み、メリット・デメリットをふまえながら、施設基準の考え方や転職に役立つ情報を提供いたします。

一般病院ってどんな病院のこと?

一般病院は、一般病床を有する病院といってよいでしょう。定義としては、精神科病床、結核病床、療養病床を以外の病床を有している病院のことを一般病院とされています。ですので、大学病院から、個人病院まで広い範囲で一般病床を持っている病院のこといいます。

意外と知らない施設基準のこと

施設基準その①転職したことがある人が経験すること

例えば、大学病院(71施設基準)から、個人病院(101施設基準)に転職したとします。しかし、とっても忙しい、医師の数も看護師の数も全く違う、一日受け持つ患者さんの数が多いと感じた転職経験者は多いと思います。これは施設基準により看護師の数が全く違うということです。施設基準の取り決めを知り転職活動をする方が、理想的な病院の転職につながります。

施設基準その②施設基準と入院基本料の関係

7対1入院基本料施設基準

平均在院日数18日以内 一日に看護を行う看護師の数は当該病棟において看護師の数は患者7名又は端数ますごとに1名以上 入院基本料 1591

101入院基本料施設基準

平均在院日数21日以内 一日に看護を行う看護師の数は当該病棟において看護師の数は患者10名又は端数ますごとに1名以上 入院基本料 1332

131入院基本料施設基準

平均在院日数24日以内 一日に看護を行う看護師の数は当該病棟において看護師の数は患者13名又は端数ますごとに1名以上 入院基本料 1121

その他看護師の夜勤時間、病床稼働率なども施設基準に含まれます。(151という施設基準もありますが、最近見かけないので紹介しません)(DPCで算定している病院もあります。ここではDPCについては省略いたします)

施設基準③施設基準と看護師の数

大学病院、地域中核病院、公立病院などは、ほとんどが71という施設基準をとっています。個人病院は101や、131の所も多いようです。このように患者さんに対しての看護師の数は施設基準により違い、101や、131は患者さんに対しての看護師の数は少ないと言うことです。

施設基準④入院基本料ってしってますか?

入院基本料も施設基準により変わります。簡単に言えば、71のように看護師が多い施設基準をとっている場合は病院の報酬は多くなります。これは、病院の経営に直接影響してきますので関連させえ考えてください。

一般病院の患者さんと看護師のお仕事

71病院の患者さんと看護師のお仕事

看護師普通

比較的ネームバリューのある地域中核病院、大学病院、公立病院などは71施設基準をとっています。(例外もあります)このような病院は、かかりつけ医からの紹介で、高度な医療が必要な患者さんや救急医療が必要な患者さんが入院されます。ですので、専門性をうたっている大病院も多いため 入院予約は常にある状況で、公立などの自治体が運営している所などは倒産するという心配をすることはありません。

しかし、急性期の患者さんが多いに関わらず、平均在院日数は18日以内ということなので、高度の医療や質の良い看護の提供し、早期退院、在宅への移行していただかなければなりません。看護師も高いスキルが求められ、退院調整等チーム医療の一員として活躍する必要があります。

入院患者さんを、多く受け入れ、健康を取り戻し早期退院に導くということが一連の流れとなっているため、担当の患者さんに数えるほどしかお会いせずに、退院される事もあり看護の評価がしにくい事もあります。個人病院でも、専門病院では71施設基準をとっているところもありますので、調べてみてください。より高度な勉強やスキル、専門性を身につけたいという方の転職には適していると思います。

101131病院の患者さんと看護師のお仕事

個人病院や、個人で法人経営の病院が101 131の施設基準の所が多いように思われます。入院患者さんは、急性期の患者さんは高度な医療ができる大学病院などに転院されますし、医師や看護師の数や、設備も整っていないことがあるので、超急性期の患者さんは受け入れにくく、急性期でも比較的病状が軽い患者さんあるいは、病状が落ち着いている方を幅広く受け入れているという状況です。

急性期病院からの一時転院先となることもあります。病棟も大まかに内科病棟、外科病棟という入院環境で、専門的な診療科で病棟が構成されていない場合もあります。様々な疾患の患者さんが多いため、幅広い疾患の理解が必要です。

看護師普通

7対1の病院から転職した場合、1日に受け持つ患者さんの数が多いので戸惑いがあるようです。コメディカルも各部門がそろっていないため、看護師も他部門の協力が必要となってきます。平均在院日数は、21日から23日ですので、同じく在宅復帰への支援は必要となります。退院支援に力を入れている病院も多いので退院支援のスキルを磨くには良い環境といえます。 患者さんの病状は超急性期ではないため、日常生活援助や患者さんの身の回りのお世話を得意とする方は、101 131の病院が向いていると思います。

転職の際、各病院の理念や運営方針を知ることもとっても大切ですが、自分の理想的な看護が行える環境を望んで転職するわけですから、長く続けていける環境かどうかの判断が必要です。現実的に、看護師の人員の充足しているどうかで、看護師一人の仕事量は変わってきますのでどのような施設基準で運営されているかを知識を持って転職した方が、仕事量についても納得できると思います。また施設基準によって病院の収益が違いますので、その病院の経営状況を知る手段ともなります。施設基準は、自分のやりたい看護ができるか、余裕を持って看護できるかどうか判断基準の一つとなりますのでぜひ参考にしてください。

病院という広い範囲のくくりの中での一般病院となりますので、運営主体や、病院の位置づけにより経営状況が違うため、お給料や、福利厚生などは病院によりそれぞれ違います。詳しくは大学病院クリニック地域中核病院のなど、各職種によりでご紹介しておりますのでご覧下さい。