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訪問看護は、自宅で過ごされている高齢者やご病気の方の健康管理や、自立支援を行う仕事です。基本的には、ご自宅に看護師一人で訪問して、ケア、処置などを行います。こちらでは、訪問看護ステーションでの看護師の仕事の実際を、介護保険、医療保険の考え方を交え詳しくご紹介いたします。

訪問看護ステーションのなりたち

看護師ニコニコ

運営主体により、様々な訪問看護ステーションは存在します。例えば、病院、クリニックや地方自治体、個人などとなります。最近では、看護師が訪問看護ステーションを開業し運営している場合も多くなってきています。

また、企業が運営している訪問看護ステーションもあります。訪問看護ステーションと、居宅支援事業所、ヘルパー事業所などの、他のサービス事業所と一緒に大規模な運営をしているところが多いと思われます。

知ってますか?介護保険と医療保険

介護保険の事がメディアで取り上げられていても、病院にいるとあまり、関心がない分野かと思われます。しかし、訪問看護ステーションでお仕事する場合は、訪問看護を介護保険で利用される患者さんと、医療保険で利用される患者さんがおられます。訪問看護に転職を考えている看護師のみなさんに少しだけ、知識を持っていただいた方が良いかと思います。

介護保険と訪問看護ステーションの運営

介護保険で、訪問看護を利用する場合は、要介護又は、要支援者の居宅で、療養上の世話、や診療補助業務を看護師が行うことです。このサービスを利用できる人は、65歳以上の要介護、要支援と認定された方、40歳以上65歳未満で厚生労働省が指定した16の特定疾患で、要介護、要支援と認定された方が利用できるサービスです。

患者さんの介護保険での自己負担は1割負担となります。訪問看護は30分、60分、90分という時間で利用料金が変わって来ます。介護保険では医師の訪問看護指示書とケアマネージャーのケアプランの中に訪問看護を組み込んでもらわないと訪問ができません。

介護保険と訪問看護のお仕事

介護保険利用し、訪問看護を利用される方は、比較的病状が落ち着いておられる患者さんが多いので、身の回りのお世話が主な仕事の内容となってきます。例えば、病状観察が必要な患者さんの入浴介助はヘルパーさんでなく看護師が行いなす。その他、食事介助や、服薬管理、全身清拭、リハビリテーションなども行います。

訪問看護をはじめた頃は比較的病状が落ち着いており、日常生活援助中心の患者さんから訪問看護に慣れていくようにしています。週1~2回60分前後訪問看護を行います。

医療保険と訪問看護ステーションの運営

医療保険で、厚生労働省あ定める疾患であれば、医療保険の訪問看護の対象となります。例えば、人口呼吸器管理が必要、末期の悪性腫瘍、筋萎縮性側索硬化症、その他が対象となっています。

4回以上の訪問ができ、2箇所以上の訪問看護ステーションの利用が可能です。また40歳未満の指定された疾患以外でも利用は可能です。各健康保険の自己負担額、13割負担となります。訪問看護の依頼は主治医からの訪問看護指示書により訪問が開始されます。

医療保険と訪問看護のお仕事

上記のように、末期の悪性腫瘍や神経難病といった医療的な観察や、医療機器の管理など医療処置が必要な患者さんが多いように思われます。このような状態の患者さんは、入院対象かと思われがちですが、人生の終末期を家族と在宅で過ごしたいという希望をもって在宅療養される場合があるので、ご本人や、家族の方のご意向を尊重した看護が必要となってきます。

訪問看護の仕事のやりがい

看護師普通

だれもが、入院して病院での長期療養を希望していないと思います。本当は自宅で過ごしたいという患者さんがほとんどです。そのような思いを現実にでき、自宅での生活をサポートするのが訪問看護です。訪問看護は病院ではわからない患者さんの生活や、家族の方々を病状のみでなく全体としてとらえケアしていくことがポイントとなってきます。

病院では場面的な患者さんとの関わりですが、訪問看護では患者さんやご家族と近い立場で接していくため、お互いの事を理解していき、信頼関係築きやすく、感謝の言葉などが直接的に伝わり、自分の看護に対しての評価が得られやすい事がやりがいにつながると思います。

病院のように、患者さんとじっくりと関わる事ができず、看護計画が評価できずに退院されてしまったなどということがありますが、訪問看護は患者さんの看護計画をじっくりと考える事もできますし、患者さんのご意見を聞きながら看護計画を立案していく事ができます。看護目標も患者さんのなりたい姿を共に考えることができますので、看護の評価がしやすいといえます。

患者さんのそばで、じっくりと関われる現場であり、実践した看護をしっかりと評価し、患者さんの状態に適した看護実践ができる現場といえるでしょう。

訪問看護ステーションの勤務体制とお給料

訪問看護ステーションの勤務は日勤中心の勤務となります。夜間緊急連絡体制をとられている所がほとんどなので、夜間の緊急電話対応をする待機体制をとっています。待機は月ごとや週ごとの交替で待機手当ては事業所により異なります。休日は基本的には年中無休としておりますが、土日祝日は病状の不安定の患者さんを中心に訪問を行っています。

このように日勤が中心でよほどのイレギュラーなことや、交通手段でトラブルがない以外は残業もほとんどないので、子育て中も常勤として勤務可能です。非常勤看護師としても働きやすく、午前中2件だけの訪問とか午後から3件のみなど条件が出しやすいのが特徴です。

非常勤で勤務する場合は、件数での給与設定か、時給設定か確認しましょう。時給設定の方が給与面ではお得な場合がありますので、確認してください。自給は1500円~1800円位での設定が一般的です。病院やクリニック、地方自治体、企業が運営している所なら給与面は安定しているといえますが、看護師が開業して間もない訪問看護ステーションは、訪問看護を行う患者さんの獲得から行う必要があり、給与面では不安定といえるでしょう。

訪問看護師平均月収2532万平均年収400500とされています。病院と比較して、夜勤がない分少ない設定ですが、同じ日勤主体の看護のお仕事で比較すると、クリニックでは平均月収25万前後、平均年収400万前後ですので、訪問看護の方が条件は良いと思われます。企業が運営している訪問看護ステーションは基本給やボーナスが高い設定となってる傾向です。研修制度も徹底しています。企業なので多少のノルマもあるようですが訪問件数にあわせてインセンティブをもうけており、お給料に上乗せされているところもあります。

介護保険では、サービスを利用している患者さんを「ご利用者様」といいます。あくまでもサービス業として切り替える必要があると思います。どちらかといえば、お客様という感覚で、患者さんに接していきましょう。そうする事で、よそのお宅にお伺いするというマナーが身につき看護師というスキル以上に人として社会人として成長できる職場になるでしょう。