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私の新人看護師時代、夜勤は入職から2ヶ月入ったころに始まっていました。自分が先輩となって、後輩たちの仕事の状況をみるようになってからわかったことですが、新人看護師が夜勤を始めるには重要なタイミングがあります。私が病棟看護師として働いていたときの、夜勤業務開始の大まかな基準をここにまとめてみます。

「日勤業務での抜けがない」

看護師普通

私が勤務していた病棟での日勤帯の受け持ち患者数は平均7人程、多い時では10人でした。新人初期は5人~7人でした。

病棟業務も不慣れで、疾患についての知識、看護技術も未熟な新人時代初期は一生懸命患者の事を考えて動いているつもりでも、空回りしていることが多く、毎日先輩に指導され、慣れない記録物でいつも帰るのが遅い日々でした。

看護師一人一人の力量に合わせて夜勤業務開始時期は違いますが、これらの業務をこなせるようになってきたなという時期を見計らって、入職後2ヶ月~12ヶ月以内に夜勤業務が開始されていました。

「人工呼吸器患者の看護ができる」

夜勤ではA・B各チームリーダーと、緊急入院や死後処置対応をするフリーというかたちをとり、看護師3人体制で夜勤をしていました。消化器内科病棟勤務でしたが、時より病棟に1~2人程度の人工呼吸器患者がいました。新人看護師は、人工呼吸器の仕組みを理解して、アラーム対応や吸引ができるようになって、初めて夜勤が検討されます。

自分のチームに人工呼吸器患者がいた場合に、新人だからみれません、代わりに看てください、なんてことはできませんもんね。

「時間内で行動することができる」

少ないスタッフで夜勤帯を過ごす上ではチームワークがとても重要です。そして、そのチームワークを密にするためには、一人一人がルーズでは困ります。

患者の食事の時間帯にのんびり検温をしていたのでは配膳が間に合いませんし、食前食後の配薬を待っている患者もいます。車椅子に患者を移動させての食事のセッティングも必要です。インスリン投与前のダブルチェックも看護師一人ではできません。

チームワークを密にしてスムーズに業務を遂行するためには、常に時間を頭に入れて、余裕をもって行動できるくらいの時間管理能力が必要です。必要に応じてタイマーをセットするのも有効な方法の一つです。

「ホウ・レン・ソウができる」

看護師になりたての頃にしつこいくらい耳にしていたワードではないでしょうか。

報告・連絡・相談の3つですね。少ない看護師で多くの患者を受け持つ夜勤をするためには、ホウ・レン・ソウが最重要になってくると思います。

自分が検査の送り迎えで病棟を離れなければならないときや、休憩に入りたいときに、自分の受け持ち患者の情報をある程度共有しておかなければなりませんし、自分だけで判断に迷った事に対してホウ・レン・ソウができていなければ、のちのち大きなミスにつながってしまい、患者の安全・安楽が損なわれます。

最初のうちはなかなか報告や相談のタイミングがつかめず、「なんでもっと早く相談しないの!」と先輩に怒られちゃうんですよね。

私よりずっとずっと先輩たちによれば、夜勤は就職して1が月以内に入っていた、と聞きます。世の中の病院全体がそのような傾向にあったようです。

私は就職後2ヶ月でも、前の日は眠れないほど緊張しましたが、それでも、自分は夜勤を許されたんだ、まだまだ1人前ではないかもしれないけれど、看護師として評価されているんだ、という自信にもつながりました。夜勤に入ってからも次から次へと頭を悩ます事はつきませんでしたが。

看護師を初めて1年たってやっと夜勤を始められたという人もたくさんいるかと思います。しっかり地盤を固めてから夜勤に入って欲しいという先輩看護師たちの思いがあると思いますので、人より夜勤が遅れたなんて思わずに精一杯頑張って欲しいと思います。夜勤をいざ初めてみて急成長する看護師もたくさんいます。