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大学病院は、高度先進医療を行う医療機関で、ほとんどが、特定機能病院に指定されています。超急性期の治療が必要であったり、集中治療が必要な患者さんなどが入院されます。

私たち看護師は、高度な知識、技術が求められ、臨床現場で、看護実践を行うのはもちろんですが、理論的なプロセスで看護問題を解決する能力が必要といえます。

大学病院に転職を考える際は、自分の目指す将来の看護師像がどのようなものか明確にしておくと、目標をもって計画的にスキルアップすることができると思います。

こちらでは、大学病院はどのような医療機関かを詳しく説明し、どんな看護師さんが大学病院に向いているか、メリットデメリットをふまえて、ご紹介いたします。

大学病院と他の医療機関の違いについて

看護師普通

一般的に病院は「診療」という機能が中心で、運営されています。大学病院では「診療」以外に、「教育」「研究」が含まれます。主に医学生、看護学生など、医療従事者に対しての教育機関となります。診療という面では、一般病院や、地域中核病院などから高度な医療が必要とされる患者さんが紹介されます。

その中には、難病指定などの治療困難な疾患や、珍しい病名の患者さんがおられます。今後このような、疾患の治療に貢献するため、研究的な取り組みをすることが義務化されています。患者さんは高度な医療が受けられるという利点はありますが、研修医が主治医となりベテランの医師が指導したり、医学生が処置などの見学をしますので研究的、教育的な機関であることについて理解してもらう事が必要です。

大学病院は大規模運営です。

一般病院個人病院では、様々な部門のスタッフが他部門を補いながら仕事を行っているのを見受けられます。大学病院は敷地面積や施設自体も大規模ではありますが、大学病院は最先端の医療機関ですので、あらゆる部門が存在し、スタッフの数も多くそろえられています。

教育中の医師は必然的に多く存在するため、マンパワーとしては充実しています。看護師の職員数も400500名、全体の職員数として1500名前後と大規模運営となっています。

大学病院の看護師は看護に集中できます。

大学病院は、医師の研修施設でもあるため、医師の数が多いのが特徴です。一般病院では、点滴、採血などは看護師の当然の仕事となっていますが、大学病院では研修医の仕事となっています。

一般病院での看護師は何でも屋的な仕事が多くて、雑務や処置に追われがちですが、大学病院では看護師は看護の仕事中心に仕事に集中ができるという利点があります。

大学病院は看護師としてキャリア開発できる職場です。

看護師としての将来、認定看護師・専門看護師などになりたいという決意が固まっているようなら、大学病院はオススメします。教育機関としてや、医療の質を維持・向上することが目的にありますので、積極的にキャリア開発をすすめています。高度な医療や、知識、技術も勉強できたり、看護研究なども盛んに行われているため、学会発表の機会も多く得られます。

教育システムとしてクリニカルラダー制度を取り入れており、看護師への教育制度が充実しています。看護部の組織も教育部門が確立され、内部研修、外部研修共に積極的に参加できるよう取り組まれています。また大学への編入や、大学院への進学なども推薦されている病院もあるようです。看護師としての夢をかなえるなら、大学病院はいかがでしょうか?

大学病院の看護師に求められるもの

一般病院から大学病院への転職は、比較的スムーズに仕事に入れるようです。一般病院地域中核病院の看護師は医師の指示のもと看護師が行う処置などが多く、時間管理をしっかりと行わないと、仕事が終わらない状況で日々仕事をこなしているので、大学病院では、仕事を覚えるのが早く、てきぱきと仕事でき即戦力として活躍できます。

看護師普通

現場の即戦力として仕事をすることを優先とするなら大学病院より一般病院をオススメします。大学病院では看護のプロセスを関連付けて考えることが求められますのでキャリア開発と共に、看護を化学的にとらえ、研究的な視点で考えるなど大学病院での研修などで学びたい方や高い向上心の方は大学病院の仕事に向いているといえます。

大学病院のお給料の詳細と勤務形態は?

研究・研修、認定等の資格取得するための費用は多く設定されているため、キャリア開発の勉強するためのお得感があり、仕事に対してのモチベーションもあがります。また、認定看護師等の資格をとり活躍の場を広げると、手当てが増えたり、研修や、勉強会で残業となった場合も残業手当が支払われ、お給料に上乗せされるような仕組みになっています。

実際のお給料ですが、看護師平均月収約33万円、年収約473万円とされています。大学病院も私学、公立様々な大学病院がありますが、月収約32万円前後年収470万前後とそれほど平均と差が見られません。都心の私立の大学病院や国立有名大学病院などは年収500万以上というところもあります。夜勤手当てや、残業手当は高く設定している所が多いです。勤務体制は2交替が主流ですが、超急性期の病棟はまだ、3交替での勤務をしています。

大学病院の人間関係と福利厚生

大学病院の看護師は、向上心を高く持って仕事に取り組んでいる方が多いため、目的、目標に向かって黙々と仕事を行う姿が見受けられます。また、マンパワーが充足されていたり、看護の仕事に集中できることで、身体的にも負担が少なく、精神的にもおちついて仕事ができる環境にあるといえます。

大学病院は若い看護師さんが多いイメージですが、結婚して出産しても続けやすいので、ママさん看護師さんも沢山です。独身寮や託児所完備しているため子育てしながらキャリアアップするなら福利厚生が整っている大学病院も検討してみてください。

大学病院は、もっと看護の専門分野を勉強したい、高度な医療が学びたいなど前向きな看護師さんに向いていると思います。このような希望がある方はぜひチャレンジしてみてください。