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看護師として、仕事をする上で、ミスは絶対に許されません。なぜなら、他の仕事と違って、そのミスが患者の命に関わることがあるからです。

しかし、看護の仕事や技術はこの先何年経って技術が進歩しても、ロボットにはできないことばかりです。

医療安全の講習会でも、ヒューマンエラーはどのような対策を取ったとしても必ず起きてしまい、防ぐことはできないとされています。

看護師として、ミスを防ぐために大切な事を一緒に考えていきましょう。

「どんなミスが多いのかを知ろう」

看護師普通

看護師の業務の中でもダントツに多いのが、投薬ミスです。

細かく分けると、薬を準備するとき、薬を投与するとき、また注射や点滴だけではなく、内服を準備・投薬するときにも同じことが言えます。

投薬ミスの内容も、量の間違え、内容の間違え、方法の間違えがあります。

「ミスをしないために」

看護師をする上で一生大切にしなければならないのが、ダブルチェックです。一人の知識や思い込みで起きてしまうミスも、二人で確認することで防ぐことができます。しかし、ここで気をつけなければならないのが、「ダブルチェックをしたのだから間違えない」という思い込みです。

ダブルチェックをしているときも、ただ読み合わせるのではなく、相手が間違っているかもしれない。と、たとえ相手が大先輩であっても常に疑いの目を持って確認しましょう。

また、基本である指差し確認、声だし確認を怠らず、基本をきっちり守ることが大切です。いつもはちゃんとしていたのに、急いでいて、あるいは慣れているからといっていつもの確認作業を怠った、そんな時にミスは起きます。

そして、新人時代に先輩に耳にタコができるほど言われたのではないかと思いますが、知らない薬は調べることです。

私が新人の時は、どんなに時間がなくても、注射や内服に使用する薬は、全て先輩に質問されました。そして、答えられないときは調べてからではないと投与させてもらえませんでした。

それでも薬の種類は日々増加しています。経験年数が増えればなんでも知っているとは言えず、新薬やジェネリックがどんどん増えるので、何年経っても薬の名前や種類を覚えるのは一苦労です。しかし、これを適当にしてしまうと患者にいざ聞かれた時に、どんな薬を投与するのか答えられなければ、患者さんからの信用も失ってしまうでしょう。

「万が一ミスをしてしまったら」

看護師普通

もしもミスをしてしまったら、隠さずに速やかに報告しましょう。一時的には隠すことができたとしても、あとあと周りが気づいて、なんであの時にすぐに言わなかったのか!と余計に怒られるだけです。

思わぬミスをし、多大な報告書や記録を書き、上司に怒られ、カンファレンスにあげらることもあるでしょうし、ミスが大きく、患者に侵襲を与えてしまった場合は、患者・家族への謝罪、最悪の場合裁判になることもあります。

考えると今すぐにでも看護師なんて責任の大きい仕事やめてしまいたいくらいビクビクしてしまいますが、小さなミスでもその原因をしっかり思い起こしてとことん突き詰める、これが次に同じ過ちを犯さないための大切な対策になるのです。

自分のミスを公にするのは勇気がいりますが、自分でも大切な振り返りの場になりますし、チーム全体で共有することで、同じようなミスを他のスタッフが起こさないように対策をとることにもつながります。

看護師が起こすミスは、自分が未熟だから起こってしまった、と思いがちですが、案外みんなが起こしやすいミスでもあるのです。

だからこそ、忙しい時こそ基本に従って確認を勧め、緊張感がなく気が緩みそうな時も確認を怠らず、万が一ミスを起こしてしまった時も、とことん振り返りをする、この姿勢が看護師として仕事を続けていく上で、とても重要なのです。

⇒ 看護師として言えないミスをしてしまった体験